月別アーカイブ: 2013年8月

卒業検定 その1

              

卒業検定その1です。

その1があるってことはその2もあるのか・・・
と思われた方、正しいです。

そう、案の定?落ちてしまったのであります。。。(泣)

ちゃんちゃん。

・・・失意のあまりそこで終わりにしてもいいのですが、それも記録としてどうなのよ?と思わなくもないので、一応検定の一部始終を書いておくことにします。

~~~

8月某日(月)晴れ 気温33度

11:45 集合

二輪控室に集合。
受験生は私含め4名。私以外は男性です。
みな無言でテキストをみたり、携帯をいじったり、そわそわ検定員が来るのを待ちます。

12:00 検定員登場

N検定員登場。
このN検定員、私、苦手意識ありまくりの方でして。

苦手意識の理由は・・・(ちょっと長いです)

初めてお世話になったのは1段階のみきわめのとき。
本来みきわめの段階では各項目(一本橋・スラローム・S字・クランク・坂道発進・急制動(30km制限))ができているかどうかをチェックするわけですが、劣等生のワタクシはみきわめの時間になってもまだS字クランク、坂道発進の項目が終わってなかったのでした。
教習所によっては、その時間の項目ができていなければ「復習項目」として、教習簿にハンコを押されない(=次の時間もその復習項目をやる)という流れであると思います。実際、私が10数年前に四輪免許をとったときの教習所はそうでした。
ところが我が教習所では、いったん(できててもできてなくても)その時間のハンコはもらえるのです。
とはいえ、当然私のような劣等生は最後のみきわめで不良の扱いになり、何度もみきわめ→不良→みきわめ・・・となるわけです。

正確にいうと今日のN検定員は「みきわめ2回目」のときの担当だったのです。
みきわめ2回目といっても、項目終わってないのですから、実質は新しい項目を新たに習う時間になるはずなのですが、N検定員はろくに私の教習簿をみていなかったようでして、
「はい、みきわめ2回目ね。前回は、どこがダメって言われましたか?」
しょっぱな、そう聞かれたわけです。
いやいや、どこがダメって言われましてもね、全項目終わってないので見きわめもクソもないのですよ・・・よく見てくださいよ・・・
といいたいのをぐっとこらえ、おとなしく事情を説明します。

N検定員、明らかに「なにそれ」って顔をしています・・・
はいはい、どうせ遅れまくってますよ・・・・・・・

そのあと、他の指導員に私の進捗を確認後、教習がスタートしたわけですが、とにかく怖いのです。
関西弁だから余計に?かもしれませんが、淡々と注意するその言い方が威圧感たっぷり(に聞こえる)。

そのあと、2段階のシミュレータのときにも1度あたりました。
初回ほどではなかったのですが、それでも苦手意識は正直残っており。

というわけで、この検定員が入ってきたときに私の緊張は150%増しくらいになったのでした。。。

12:30 コースなどの発表

検定の説明終了、コースと検定順、検定車の発表

・検定順
1番目だけは嫌だなと思っていたのですが、順番は4番目。
ほっとする反面、待ち時間に緊張がさらに高まるということもあり、そわそわ。
1番目の人が12:50開始。コース走行がだいたい10分くらいかかるので、入れ替え時間考慮すると私の順番は1時間後くらいなのですね。
な、ながい。。。
ちなみに検定ではウォーミングアップ走行なく、いきなり試験なので待ち時間に運転して体を慣らしておくとかそんなことはできるわけもありません。まさに一発勝負。

・検定コース
1コースでした。心底ほっとする反面、私1コースしかやってないのに2コースって言われても困るから当然よね、という気持ちもあったり。

・検定車
教習で使うバイクには1~10までの番号がつけられています。
教習の時によく使っているバイクほど、自分の感覚になじんでいるわけですよね。
私の場合は1号車でした。
たまにほかのバイクに乗ると、同じNC750Cなのだけど、車体ごとにクラッチの感覚が違って戸惑うのです。
多かれ少なかれみなそうでしょうけれど、私はそもそも一本橋やスラロームのタイムが足りないこと前提(つまり初めから減点覚悟)で受けているので、不安要素は極力少ないほうがありがたいわけです。

発表された検定車は幸いなことに1号車。
おそらく、私のメイン指導員の方が、「1コース1号車」ということで教習簿に書いてくれていたようなのです(教習簿にメモが貼ってあるのがちらっと見えた)。
なんだか配慮してもらってるのかな~と、ありがたいのだけれどなんだかほかの教習生に申し訳ないような気もしていたのでした。

13:45 検定スタート

検定開始場所へ移動。名前を告げると「落ち着いて頑張ってくださいね」とN検定員。
そんなこといわなさそうなタイプだっただけに、ここでもいくばくかの配慮を感じたのでした(勘違いかもしれないけれど)。

ドキドキしながらバイクに手をかけます。
(検定ではバイクに初めに手を触れてから最後に降車して手を離し終わるところまでが採点範囲になります)

1コースは、踏切→S字→クランク→坂道→スラローム→一本橋→波状路→急制動、という項目順。
私の苦手なクランク・スラロームが初めのほうにあります。

S字を通過し、いざクランク・・・あ、ヤバい・・・接触したか・・・
クランクでのミスをあからさまに引きずり、スラロームへ。

スラローム・・・あ、ヤバい・・・接触したか・・・

ここでも思うようにできず。

一本橋・・・落ちはしてないけど、明らかに普段の教習の時より早いよな・・・
波状路・・・落ちはしてないけど、明らかに普段の教習の時より早いよな・・・

一応、完走はしたものの、もう落ちたことはわかりきっていました。

1時間補講を受けてからでないと、検定は受けられません。

あーあ。もうガチガチだったもんなー。
せっかくいろいろ配慮してもらった(と思う)のになーーー。
なんだか、緊張に思いっきり負けた自分が無性に悔しいのでした。

14:00 結果発表

結果は4人全員が終わってからN検定員から発表されます。

最初に私だけ呼ばれます。
二輪控室の外に出るように言われます。

「どうだった?」と、N検定員。
ええ、まあ、見ての通りですよ・・・という感じでしたが、
「ものすごく緊張してガチガチになってしまいました」というと、検定員も苦笑い。

「普段、一本橋何秒くらい?」
※検定では一本橋のタイムは10秒以上となっており、足りない場合は1秒につき5点減点になります

「10秒出たこともあるんですが・・・平均8秒台でした」
「今日は6秒台だったよ・・・」

練習でも6秒台なんて出したことないです。。。びっくり。

「波状路は?」
※検定での波状路目安タイムは5秒以上となっています

「うまくいくときは6秒とかのときもあったんですけど、ダメなときは4秒7とか8とか・・・」
「今日は4秒4だね、練習の時より一番悪かったみたいね」

といった具合で、普段の半分も力が出せなかった、ということであえなく不合格。

さらには、直線での速度未達も指摘され。
直線道路35km指定速度や、急制動の40kmは出ていたようですが、そのほかの道路でももっとメリハリのある運転をしないとダメだと。
「2速のアイドリングみたいだったからさ」
せっかく大型二輪をとるのだから、原付のような運転ではね、ということで。まあごもっともなのです。
さらには緊張のあまり、確認作業(ミラー確認のほかに目視での確認を検定員にわかるようにやらないとダメなのですね)でも減点をされていたというなんとも勿体ないことになっていたのでした。

受付で補講の予約をとるように言われ、控室に戻ると、他の3名の合格発表が。
わかっちゃいたけど、結構きついなー。自分だけトボトボ帰るというのは。。。。

補講の予約は1週間後。
クランク・スラロームをもっと自信持ってできるようになること、一本橋・波状路のタイムをもう少しのばすこと・・・指定速度のない直線でのメリハリのある運転・・・
結構、合格までの道のりは遠いような気がして、しょんぼり家路に向かうのでした。。。

補講編に続く。

第2段階をまとめて~その2

              

2段階その1からの続き。教習もいよいよ後半戦に突入します。

  • 項目13~15:危険予測(シミュレータによるケーススタディなど)

交差点で起こる特徴的な事故パターンをシミュレータで体験するというもの。

  1. 直進するバイクが対向右折車と衝突する事故(大型車によって前方の視線が遮られ、対向右折車が見えなかった)
  2. 直進するバイクが左折する大型車に巻き込まれる事故(左折する大型車の死角に入っていた)
  3. 見通しの悪い交差点での出合頭事故(徐行/一時停止をしなかった)
  4. 対向車が進路を譲ってくれた際の事故(対向車の影から直進車が出てきた)

などなど。

実際に我が教習所でも、大型二輪免許取得1年未満の25歳男性の死亡事故があったとか・・・。
他人事じゃありませんね。
車に乗っていると、バイクや自転車の危なっかしい走行にでくわし、ヒヤリとすることもありましたから。。。

  • 項目16:波状路走行

不等感覚におかれた複数の突起物(高さ5㎝、レーン全長9.5m)の上を立ち姿勢で通過するというもの。
一本橋が終わった後に、1速のまま走行していきます。

この項目は、優秀な教習生はすでに1段階のときにやっている・・・ものですが、私は1段階オーバーしまくったのでもちろんやるのは今回が初めてです。

着座姿勢で通過する一本橋が終わったらすぐに立ち姿勢を取らなければならないのですが、初めこの「立つこと」が怖かったです。
教官から「なら座ったままで初めやってみよう」といわれ、何回か座りながらチャレンジ。

でもやっぱり座りながらもなんだかんだで怖いので(笑)いつの間にか立つことにあまり抵抗はなくなっていきました。

この波状路、結構コースを外れたりエンストしたりする人が多い項目だそうですが、私は一度もエンストはしませんでした・・・が、通過目標タイムである5秒以上の壁は案外厚かったです。
ニーグリップしながら、半クラッチと必要に応じてリアブレーキを使って進んでいくのですが、半クラッチがうまく使えないとタイムがのびないのですね。。

  • 項目17:2段階みきわめ

結局、2コースを走ることなくみきわめの時間に。
1コースを私が先頭になって一通り回り、後ろを走る教官にみきわめをしてもらいます。
みきわめに受かるとそのあとは卒業検定になります。

とはいえまだ2コースやっていないし、そもそも1段階の時に延長してますから、きっと今回のみきわめもダメだろうと思っていました。
ところが、、、

「どうする?ハンコおそうかな~。どうしようかな~」と教官。

「えー、卒検自信ないので、あと2時間くらい練習を・・・」と言ってみるものの、

「まあ、いってみよう!検定の雰囲気を味わうのも必要だ」

ということで、みきわめOKのハンコをいただいちゃいました。

結果、2段階はなんと、延長なし!
我ながらびっくりの結果となったのでした。

そして帰りに検定の予約を入れに受付へ。
我が教習所は、検定実施は奇数日の12時からと決まっており、直近の実施日は2日後。
あんまり間があいてしまうとますます自信がなくなりそうですので、2日後の予約をしたのでした。

2コース結局やらなかったけど、いいのかな?という不安を胸に帰宅。
コース図はもらってるし、やる項目は変わらないのだけど、慣れたコースのほうが安心するに決まってますから、2コースが検定であたらないことを祈るばかり。。。

検定編に続きます。

第2段階をまとめて~その1

              

我が教習所では、第2段階からゼッケンの色が黄色から青色になります。

第2段階は交通法規に基づき応用走行、という時間。
つまりはもう、一通りの技能はできている、という扱いなわけですね。
1段階のときの私が「青いゼッケンのひとはすごいんだ」という目で見ていたのと同じことを、今度は1段階の人たちが私に対して思うかもしれないわけですね。こりゃあプレッシャーだ。

2段階の標準時限は17時間。
1段階の標準が14時間ですから、新しい項目はほとんどないにもかかわらず、こちらのほうが時間は長いわけですね。
まあ、2段階からは1日3時間の予約が可能になりますが。(連続3時間はできないので、どこかで1時間休憩しなければなりません=拘束最低4時間、なので移動含めると半日潰れます)

というわけで、2段階の各項目を軽く振り返ってみます。

  • 項目1:シミュレータ

私、下手したら実車以上にこいつが苦手です。
酔う、というところまではいかないですが、中央線までの感覚がわけわからなくなるというかですね。
同じ時間に受講した教習生が私含めて3人いましたが、、、若いお兄ちゃんはやはりうまいですね。ゲーセンで慣れてるせいもあるのかも・・・とか思いながらみてました。

  • 項目2~8:コース走行

自動車学校のコースを走る練習です。
コースは1コースと2コースとあり、「卒業検定ではどちらがあたるかわからないので両方練習するけど、まずは1コースを完璧に覚えましょう」、ということでひたすら1コースを練習。
走るコースがあやふやだと、そちらに気を取られ運転に集中できないと困る・・・と、とたんに不安になる私。
幸い、教官によるコース走行DVDを無料貸し出ししてくれたので、借りて何度もみて、コースを必死で覚えました。

  • 項目9~10:カーブ走行

教習生は私と、シミュレータで前に一緒になった若いイケメンくん23歳。

この時間はコース走行はほとんどやらずに、カーブの練習です。

カーブの走行速度は時速20km以下でと習っています。
しかし、この練習では時速30kmでブレーキをかけることなく曲がることが求められます。

教官:「過去にこの練習で、反対車線飛び出して向こうのフェンスまでいっちゃった人がいるんで気を付けてくださいね~」

それをきいておびえる2人。

「無理だったら25kmでもいいから~、とにかくいつもよりも頑張って少しスピードだしてみて!」

というわけで、教官→私→イケメンくんの順でカーブを曲がります。

一度怪我しているので、また病院送りは勘弁願いたい私。
というわけで、ビビりな私は初めから25kmを目標にすることに決定します。
(ちなみに通常は15~6kmまで落として曲がっています)

感想。
きゃあ、こわいこわい。

しかし結局、そのときは23kmくらいしか出せず・・・で教官がやや苦笑いしてたような気もしましたが。
この教習の目的である「普段よりプラス10kmくらい上げて曲がると結構怖いから、速度は抑えて曲がりましょうね~」ってことは無傷で(←私的にはここ重要)体感できたので、項目としては無事にクリアしましたとさ、ちゃんちゃん。

  • 項目11:急制動

1段階のときも項目としてはやっていますが、そのときは時速30km制限でした。
2段階では時速40km制限で、指定位置から路面乾燥時11m、湿潤時14mで止まることが課題です。

まずは制動距離にとらわれず、時速40kmを維持する練習から。(なにしろ初めて40kmまで速度を上げる、ということなので)
ビビりな私はなかなか40kmを維持できず、しかもブレーキのタイミングが早くなってしまい何度もやり直し。

教官からは、「1速から2速、3速にあげるなめらかなギアチェンジができていないので、3速40kmになったと思ったらすぐにブレーキ操作をしなければならなくなってしまっているのが悪い」と指摘を受け、早い段階で3速40kmにあげられるように練習をしていきました。

このあと、模擬追突体験もしました。
別々の走行位置を指導員と同じ速度で、適当と思う車間距離を保って走ります。
指導員が途中急停止するので、そのとき追突しないようにしてこちらも急停止する練習です。
車間距離が短かったり、ブレーキ操作に手間取ると追突の危機が・・・(隣の車線走ってるので実際にはもちろん追突しないわけですが、教官に並んでしまったり、超えてしまったらアウトなわけです)

現実にはまあ、どこかであの教官止まるぞっ、と思いながら走ってますので、すんなり止まることができたのですが・・・やはり車間距離は大事ですね、という体験でした。

  • 項目12:回避

赤上げて、白上げて、赤上げないで、白下げない♪
じゃないですが、教官が赤と白の旗をもっており、

  1. 赤の旗をあげたら左へ走行
  2. 白の旗をあげたら右へ走行
  3. 両方あげてたら中央で停止

という練習です。
指示速度は40km。教官は30m先に立っており、旗があがったらその色に従って回避します。

ひととおり説明が終わったあと、

左手に赤、右手に白をもつつもりだけど、左手に白もってたら、どっちによける?
と、いじわるな教官。

まあ本番ではちゃんと左手に白じゃなくて赤もっててくれましたけどね。ほっ。

その2に続く。